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ISO 18000-6 TYPEC(EPC C1 G2)のRFIDタグはEPC(Electronic Product Code)と呼ばれるコードの読取が必要です。しかし、EPCの読取はタグからの受信データに応じ、数msで複数のコマンドを送る必要があります。この完全なクエリシーケンスを実現するのには、タグとジェネレータ、アナライザとにリアルタイムの交信を行わないといけないため、従来の計測器では処理が間に合わず実現できませんでした。
しかし、ペリテックのRFIDテストシステムはこのEPCまでの処理に対応するためにIF帯の処理をFPGAボード(IF-RIO)で行います。このことによりタグとの交信を途切れることなくコミュニケーションを行ない、EPCのコードの読取を可能にしました。
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国際標準化機構・ISOに準拠したRFIDには周波数帯域、用途に合わせて様々な規格があります。この中でも「18000-3」「18000-4」「18000-6」に準拠したRFIDは特に普及が期待されます。
様々な規格のRFIDタグを行うために、ペリテックのRFIDテスターは、規格の部分をソフトウェアで対応しました。1台のシステムでソフトウェアを変更することにより、様々な規格のタグの評価を行うことができるようになります。
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RFIDのしくみの理解や、RFIDの規格を覚えるのに、RFIDの教本や英語で書かれた標準規格書を読んで勉強するなどでは、多大な労力と手間を必要とします。
RFIDテスターのソフトウェアを使ってテストをしてみれば、難解なRFIDの規格も、簡単に理解できるようになります。コマンドを1つ1つ送信して、タグの特性を検証してみる、コマンドのパラメータを変えて、タグのレスポンス反応を波形で観察する、など直接規格内容のテストができ、ビジュアルに試験結果を把握できることで、今後RFIDシステム導入を考えている方でも、スムーズにRFIDのしくみと規格がわかるようになります。
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RFIDタグには、HF(13.56MHz)、UHF(860MHz~960MHz)、マイクロ波帯(2.45GHz)など、通信距離・用途によって周波数が異なります。
ペリテックのRFIDテストシステムでは、異なったRFIDタグの試験の度に設備投資の必要がないよう、NI(旧社名:National Instruments)製のRFモジュールを採用しています。NI製PXI RFモジュールは、2.7GHzまでの周波数帯をカバーしているので、HF帯、UHF帯、さらにはマイクロ波帯など、全てのRFIDタグのテスト評価を行うことが可能です。