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事例13

システム構成図 印刷印刷

開発背景

 多くの場合は現状の使用電力量を知ることが出来ないため、感覚で節電するしかなく、月末に電力会社から送られてくる明細票を見て初めて節電の成果がわかるという、非効率な節電しかできないのが実状です。政府の掲げる15%の削減にしても、どのくらい使用電力を抑えれば15%の節電になるのか把握するためには、現状の使用電力量を知る必要があります。
 使用電力量を知るためには、使用電力を測定して表示する電力モニタリングシステムを導入する必要があります。電力モニタリングシステムは、大手メーカーから様々なタイプが数多く販売されています。しかし、ほとんどが高額で電気工事を必要とするため、導入できるのは大手企業や大型施設などに限られていました。
 そこで、当社は中小企業や一般家庭でも導入できる低コストで簡単に運用できる電力モニタリングシステムeneGraph(エネグラフ)」の開発を始めました。

課題

今回、RF-ICテスタの構築に関して主に以下の課題があった。

1. システムの低価格化
  システムを多くの方が導入しやすくするために、可能な限りコストを下げる必要がありました。

2. システムの運用性の向上
  電気の知識がない方でもシステムを導入できるよう、利用者が簡単に設置でき、アプリケーションは、誰が見ても一目で状況が把握できるような表現を心がけました。

3. 使用電力状況を簡単に確認可能
  利便性を向上させるため、使用電力状況をパソコン画面でのみ確認するのでなく、遠隔地でも状況が把握できるように考慮しました。

システム構成

  • クランプ式電流センサー
  • NI USB-DAQ(電力計測変換器)
  • 専用アプリケーション

結果

システムを低価格にするために、使用機器には安価なNI USB-DAQを電力計測変換器として採用して、利用者のパソコンで動く専用アプリケーションとLabVIEWで開発を行いました。LabVIEWは測定システムの開発に優れたグラフィック言語のため、企画段階で即時プロトタイプが作成でき、測定動作を見ながらの開発ができたため、短い開発期間で完成させることができ開発コストを下げることが出来ました。

システム構成はシンプルにして、利用者は難しい配線は作業の必要なく、クランプ式電流センサー配電盤内の電線に取り付けて、NI USB-DAQとパソコンをUSB接続するだけで良いようにしました。そのため設置は5分程度することができます。

専用アプリケーションは、集録した使用電力をパソコンの画面上にリアルタイムに表示します。LabVIEWの表示機能を使用して、グラフやメーターで誰が見ても一目で状況が把握できるように測定値を表現しています。また、測定した使用電力量は1分間隔でCSV形式ファイルに記録されます。アプリケーション画面で記録ファイルを読込みグラフに表示することもできるので、過去の使用電力量を確認・比較することができます。CSV形式のためMicrosoft Excelでファイルを開いて閲覧・編集することも可能です。
Webに接続すれば、使用電力量を一定時間毎にTwitterまたはGoogle Mailを利用してデータ配信することもできます。外出先からでも携帯電話などで、会社や家庭の使用電力状況を把握することができます。

まとめ

当社では実際にeneGraphを運用しています。導入時に、eneGraphに表示される測定結果で、使用電力量の大きい時間帯や使用電力の大きい電化製品を確認して、様々な節電対策と試して、その中で効果的な節電方法を実践していきました。結果、今年の夏は去年の夏と比較して約18%の電力削減を果たすことができました。
 Webで公開・販売を始めたところ予想以上の反響があり、日本経済新聞を始め多くの新聞や雑誌でも紹介されました。また、製品の購入希望の他にeneGraphの機能を自社の製品に取り入れたいという要望や、共同でeneGraphの関連製品を開発したいと言う申し出があるなどの発展もありました。
 LabVIEWとNI USB-DAQを使用することで、社会のニーズにも素早く対応した製品の開発ができ、新たなビジネスチャンスを開拓することができました。

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